日本山岳耐久レース2006年10月09日 23時59分59秒


 三頭山を下りはじめて日付が変わった。
さすがに眠い、踏み出す足が左右でよろける、やせ尾根や片側が崖のような場所では要注意だ、仰向けになって休む、5分程度でも眠るとかなり改善される。
一度は、走りながら寝てしまったのだろう、前に転倒、そのまま顔から落ちてしまった。幸い草むらだったので怪我はなかった。

第二関門の月夜見山(42.09km)には、2時丁度に着いた。ここで空になったリザーバーに水を1.5リットル補給した。主催者が用意してくれるエイドはこの水かスポーツドリンクの1.5リットルのみ。
ここは、奥多摩周遊道路が通っており、リタイアには最適な場所、前回もそうだが今回もまた、リタイアの誘惑に負けそうになる。
しかし、友人の携帯応援メールで、「動き続けて前に進めば、スイッチが切り替わり、また楽になれます。ゴールへの強い思い、味方はそれだけ・・・」
これで再スタートの意欲が沸いてきました。

眠気は一向に収まらず、フラフラとした足取りで進み、御前山を踏み大ダワあたりで、ヘッドランプの電池がなくなってきたが、同時に夜も明けだした。
空が明るくなってくると、なぜか元気もでてきた。スイッチが切り替わったようだ。遠く太陽が、そして月がまだ上の方にある。

大岳山の頂上付近は鎖場もある、ここから富士山が見えた。そして直ぐに下る。第三関門の御岳山(58km)には8時6分に到着。
ここからは、下りが多くなるので膝に注意しながら走る、前回参加時より関門通過タイムは20分ほど遅いが、自己ベストの思いで走り続ける。
麻生山の展望は絶景、遠く都心のビル群や東京湾が臨めた、さらに加速、この辺りになるともう余力が無いのか、歩いている人が多い。
ストックを使い、片足を引きずっていたり、下り坂では膝が曲がらないのだろう後ろ向きに下りている。

ゴールの五日市会館前では、大勢の歓声、お疲れ!の声。
10時21分にゴール、前回より5分ほど良いタイム。すぐに椅子に座りサービスのトン汁を頂く、美味い!
するとスタッフが即時発行の記録証を持ってきてくれた。

記録証を見ながら、ビールと焼き鳥で一人乾杯。
その後体育館で着替え、五日市駅手前の蕎麦屋で、さらに一杯。お店のおばちゃんが、レース記念とミカンをくれた。

何本か列車を乗り換えて自宅へ向かうが、座ればすぐに寝てしまう、よく寝過ごさなかったものだ。

第一関門 1431位 5時間55分34秒
第二関門 1273位 12時間57分16秒
第三関門 1326位 19時間5分16秒
ゴール 1232位 21時間27分21秒

出走は2004名、完走は1515名、完走率75.6%でした。

一晩中、鼻水がたれて、今は鼻が痛いです!
なかのひと