段取り八分 ― 2006年10月23日 10時24分32秒

「段取り八分」というと、プロジェクト・マネジメントと思い浮かべるかもしれないが、今回はレースを通じて改めて、準備やリスク回避など重要性を感じたので、完走記を交えながら・・・。
昨日、高尾山天狗トレイルに初参加した。
中央線の高尾駅から小仏行のバスが長蛇の列、まさかこんなに混んでいるとは!予定の時間に乗れず、しかもバスは増発するのですが、時刻表どおり、時間になると二台続けて来ます。その間さらに列は延びる。
ハイキングには良い季節、大会参加者以外にも大勢のハイカーがいるのは当たり前でした。
会場に到着したのは、スタート40分前、普段なら余裕ですが、スタート地点はここから、さらに20分とのこと。ナンバーをTシャツに付け、おにぎり一個食べて荷物を預けトイレを済まして、慌しくスタート地点まで駆けていきました。
ウエストポーチに飴でも入れるつもりだったのだが、何気なくデジカメのみにしてしまった。
ここで周りを見渡すと、なぜか、ハイドレーションザックを背負っているランナーが多数、初心者が多いのかな?と思った程度で深く考えませんでした。
スタータが、スタートから2kmは緩やかなアップダウンのみで、その後狭い登山道を直登して尾根に出ると言ったので、まず飛ばしました。
狭い登山道でも渋滞に巻き込まれず、ここでは良い選択と確信しました。
しかし元気なのはここまで。
9月の森林走遊大会のイメージがあったのですが、ここは、かなりのアップダウンの連続、汗びっしょり、喉はカラカラ、さらに、足にきてしまいました。
三本松山を過ぎ、やっと5km給水ポイント、56分かかりました。
堂所山を経て、急な下り、転倒者続出。
喉が渇いた、水が欲しい。ハイドレーションの意味がわかった。
白沢峠を過ぎて斜面の細い登山道を下り、チェックポイント。
沢まで降りて自己給水、暫く登ると今度は湧き水給水、腹も減ってきた。
既に2時間は過ぎている、エネルギー切れを自覚する。
足元がふらついてきた、あの時、飴でも入れておけば良かったと後悔。
13km地点走路監察ののボランティアに、「あと2kmですね」と空元気で声をかけたら、
「あと5kmですよ」と返事。
「え!このコース15kmですよね・・・」「いや、18kmですよ!」
がーん、ショック、このすきっ腹であと5km。
いやー、距離を間違えたまま参加したのは初めてです。
城山を過ぎた15km地点の分岐で完全にガス欠、座り込みました。
ボランティアの方が声を掛けてきて、しばらく話し、やおらザックから、PowerBarをだし、私にくれました。
なんと美味しいことか、ゆっくりと食べて、全身に力が出てくるのを待ちました。
そして再始動、ゴールまで走りきることができました。
18kmを3時間16分でした。
9月の高尾が15kmで1時間半掛かっていませんから、どれだけ用意をしていない準備不足かが想像がつくでしょう。
しかし慣れは恐ろしい、改めて、準備の重要性、段取り八分は何にでも通用すると身をもって体感しました。
参加賞のパタゴニア、オーガニックTシャツ。結構格好良い!
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