伴走_はすだCityマラソン2007年02月25日 21時33分04秒

 昨年末の加須こいのぼりマラソンでペアを組んだ、久喜啓和寮の知的障害者K君と今日も10kmレースに参加した。
今日、彼らの仲間達は、5kmに8人、10kmに6人がエントリーしていて、近隣のランナーたちがそれぞれ集まり伴走をした。

寒いので、彼はウィンドブレカーを着たままアップをはじめ、5分前にはスタートラインで脱いだのだが、一番前に陣取ってしまった。ここは30分ランナーが集まる場所なので後ろへ行こうと言ったのだが、ここが良いという。
仕方がないので、せめて中央の位置でなく端へと移動した。

気温は低く風が多少吹くなか、10時35分にスタートした。
すぐさまダッシュ!
あわてて尽いていく、抑えろ!ゆっくり!と何度も叫びながらのラン、しかし、200mほど全力疾走したら、キロ6分前後のゆっくりなペースに戻って一安心した。

あとは、田園地帯をひたすた行く。5km通過が29分台、前回の加須が1時間を越えたので、何とか1時間を切らせてあげたいと思い、ラスト1キロになったら、突っ走るぞと繰り返し言いながら走った。
そして、ラスト1km、そんなに余力はなかったはずなのだが、頑張ってくれた。
59分43秒でゴール。

彼は、いずれフルマラソンを走りたいらしい。
障害者自立支援法が昨年、全面施行された。彼らにとってそれが良いのか悪いのか分からない。ただ、彼らの仕事はなかなか無い。シューズのソールも磨り減っているが買うこともままならないらしい、けっして満足なランニング環境とは言えないのだ。
彼がフルマラソンを十分な準備のもと、走ることができるようになって欲しい。
なかのひと