遊牧民 ― 2006年07月05日 19時10分25秒
わたしが新卒で入った会社は、建設コンサルタンツ。
農業土木が主体で、灌漑排水事業に係わることはダム以外何でもやったと思う。東南アジアへも何回か行き、遥かなる大地の田畑に灌漑用水路を、速やかな排水を促すための排水路などを設計してきた。
それらのことは、お金は兎も角、施設の有効性自体は地球上のどのような人たちにも有益だと思っていた。しかし、民族の基盤と言うか・・・。
今、日本経済新聞の朝刊で、堺屋太一の「世界を創った男」チンギスハンが連載されているが、数日前のものに次のような箇所があった。
「中国の奴らは、その出城の周囲で麦や豆を植えようとしている。
河から水を引いたり、井戸を掘ったりして、大地を傷つけているいるのだ」
・・・ それこそが遊牧民の最も忌み嫌うことだ。
灌漑排水路が大地を傷つけているという発想はまったく持ち合わせていなかったので、この文を読んだ時に愕然とした。
世の中の常識といったって、所詮、自分の周りの常識にしか過ぎないと改めて思った。
農業土木が主体で、灌漑排水事業に係わることはダム以外何でもやったと思う。東南アジアへも何回か行き、遥かなる大地の田畑に灌漑用水路を、速やかな排水を促すための排水路などを設計してきた。
それらのことは、お金は兎も角、施設の有効性自体は地球上のどのような人たちにも有益だと思っていた。しかし、民族の基盤と言うか・・・。
今、日本経済新聞の朝刊で、堺屋太一の「世界を創った男」チンギスハンが連載されているが、数日前のものに次のような箇所があった。
「中国の奴らは、その出城の周囲で麦や豆を植えようとしている。
河から水を引いたり、井戸を掘ったりして、大地を傷つけているいるのだ」
・・・ それこそが遊牧民の最も忌み嫌うことだ。
灌漑排水路が大地を傷つけているという発想はまったく持ち合わせていなかったので、この文を読んだ時に愕然とした。
世の中の常識といったって、所詮、自分の周りの常識にしか過ぎないと改めて思った。
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