山口100萩往還マラニック250kmその42008年05月09日 01時04分12秒

 漆黒の闇だ、試しにヘッドランプを消してみると、何も見えない、自分の手も見えない。しかし空を見上げると、星が降ってくるようだ、満天の星、皆にも見せたいなと思いながら再び走り始めた。

豊田湖(57.1km)のエイド(公園の食堂)に着いたのが2時22分、ここで初めて食券を使ってオニギリ2個にうどんを頂いた。
出発の準備をしていると、女性が一人ベンチに横たわっている、知り合いらしき人との話しを聞いているとどうも骨折したらしい、気をつけなければと再スタートした。

俵山温泉(65.9km,3時41分)大坊(76.4km,5時13分)を通過、エイドで食べ物がない、豊田湖でしっかり食べておいて良かった。眠いが走りながら寝てしまうほどでもないし、蛇行しているわけでもない、ただ、さすがに疲れてきた。

やがて陽があけてくる、きれいな海が広がってきた、油谷湾だ。海湧食堂(85.7km,7時25分)では、おかゆと味噌汁を頂く、これまた美味い、頭痛もすっかり無くなった。
この食堂から少し離れた油谷中学が一つ目の荷物置き場になっている。顔を洗う、気持ちが良い、ロングスパッツを履き替えて、Tシャツも長袖を半袖に着替えた。そして考えた、日中は半袖で問題ないが、夜になったらまた冷える、冷える前に次の荷物置き場に行けるか解らない。
長袖Tシャツを水道水のみで洗った、これで背中で干しながら走ろう。

着替えたのでリフレッシュできた、油谷湾を左手に見ながら、直下には棚田が広がる、まさに日本の原風景と見とれながら進むと、「楊貴妃の墓」が表れた、なんだか名所らしいのでコースを外れて見に行った。
なかのひと